お客様のことを考える。自然と操作シーンが浮かぶ。そこに価値を生み出します。
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――増井技研に入社した経緯を教えてください。西口:現増井社長とは、17年ほど前、シーラー組み立てのクライアントと外注先として出会いました。当時は、お互い別の会社に所属していましたが、現増井社長が前職を退職。私の勤める会社の経営が立ち行かなくなってきた頃でした。それでも、納品した製品のメンテナンスを止めるわけにはいかなかったので、現増井社長に声をかけてもらい、増井技研に入社しました。――入社当時、開発やプログラミングのご経験はほとんどなかったそうですね。西口:はい。最初は、前職で行っていた業務と同じく、シーラーの組み立て・配線作業を主に行っていました。新規案件が入ってくると、現増井社長と相談しながら開発を進めていきました。教えてもらいながら、プログラミングに関しては独学で勉強し、少しずつ覚えていきました。開発・プログラミングについては、0からのスタートだったため、今だったら1~2分でできるようなことでも、当時は半日かかってしまったこともありました。苦労したかと聞かれれば、確かにそうなのですが、自分がやらなければ他にやる人はいないという状況もあり、途中で投げ出したいと思うようなことはありませんでしたね。 |
――印象に残っている開発エピソードはありますか?西口:難しい案件は、記憶に残りますね。簡単な動きをする機械でしたが、作動に関する条件が多く、狙った通りに動かすのが難しいというものがありました。一度納品した後、お客様に動きを気に入ってもらえず、再作業を行いました。プログラミングにかかった時間は、実質1週間くらいでしたが、無事に完成するまで、頭の中は「どうしたら、うまくいくのか?」とその案件のことでいっぱいでしたね。 ――この仕事のやりがいは何だと思いますか?西口:難しい案件をやり遂げたとき、また多くのお客様に喜んでもらえたときには、大きな達成感・充足感が味わえます。それがやりがいにつながっていますね。 |
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――西口様が、エンジニアとして大切にされていることは何ですか?西口:使う人の立ち場になって機械を作ること”。使用する用途に適合していることや、使いやすいことはもちろん、使用中に怪我をすることがないように、突起部分にはヤスリをかけるなど、細部にまで神経を使います。使う人が安心して使用できるように、安全性を第一に機械を作ることを心がけています。それが、エンジニアとしてあたりまえのことでもあると思っています。 |
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――新しく入社される人材に期待することは何ですか?西口:「技術の継承」ですね。メーカーの一員であるという自覚を持ち、根気強く技術を習得して欲しいと思います。積極性や責任感も大切だと思います。――ありがとうございました! |
増井社長より西口は、入社当時は開発やプログラミングの知識もありませんでしたが、責任感が強く、決して逃げ出さない根気強さが実を結んだのだと思います。毎日、厳しい努力を積み重ね、今では、インパルス式シール技術を熟知しています。その上でのプログラミングテクニックは他社を圧倒し、大手企業からも信頼されるエンジニアになりました。増井技研ならではの装置に、頭脳・神経を組み込んでものづくりをしてくれています。 |